足の診療所トップページ > 診療内容 > 足根管症候群

診療内容

足根管症候群

 足根管とは足首の中の骨の横にある細い空間のことである。足根管症候群とは、足首から足部にかけて通っている後脛骨神経が強く圧迫又は強く押されて発症するもので、足部や足首に痛みを生じる。足の裏に行く神経は、足首の内くるぶしの下を通って、足の裏から足の指にむかう。この内くるぶしの部分の狭いトンネルに、この神経と動脈、静脈が一緒に走っているため、神経が傷みやすく、神経が圧迫し足裏のしびれがあるものを足根管症候群といいます。

原因

(1) 足根管を圧迫するもの
  ① 扁平足では、踵が外側に傾き、アーチが落ちるので神経を圧迫する。
  ② 静脈瘤、ガングリオン嚢胞、腱の腫脹、骨棘などが空間を占めて神経を圧迫する。

(2) 後脛骨神経を圧迫するもの
  ① 足首の捻挫などの外傷による炎症と腫脹で神経を圧迫する。
  ② 肥満による神経の圧迫。
  ③ 糖尿病や関節炎などが腫脹の原因となり神経を圧迫する。

症状

① 踵以外の足の裏から足の指にかけてのしびれと痛み。
② 足の甲や足首より上にシビレは出現しない。
③ 足をつくと、異物付着感がある。

診断

(1) 画像検査
  ① 骨折や、骨の出っ張り(骨棘)、骨腫瘍の有無を確認する。
  ② CT検査では、レントゲンより詳細な画像が得られる。骨以外に足の腫脹の確認ができる。

(2) 超音波検査
  ① エコー検査が神経圧迫の原因となるガングリオンなどを発見できる。

治療

(1) 保存的治療
処置
  ① 冷却:薄いタオルで巻いた氷を、起きている間は1時間ごとに20分患部にあて、腫れを押さえる。氷を直接、皮膚にあてない。
  ② 安静:足を使わないようにして、外傷を防ぎ、治癒を促進させる。
  ③ ステロイド注射:発症初期に痛みがある部分へのステロイド注射を行う。炎症をやわらげ腫脹を軽減させて、シビレ・疼痛などの症状を軽減する。
  ④ 神経の圧迫の原因を除去しビタミン剤を投与。
  ⑤ イブプロフェンなどの非ステロイド抗炎症薬を服用して、痛みと炎症を軽減する。

装具
  ① 足へのインパクトを軽減するためのウオーキングブーツの着用。
  ② 足底板(靴の中敷き)を調整することで圧迫部にかかる負担を軽減させる。

(2) 外科的治療
神経圧迫の原因の除去が主な治療となる。重度の場合足根管解放術による神経の圧迫をとるが、痛みやしびれが長期間持続していた場合、歩行は改善するがシビレや軽度の疼痛は残る可能性がある。
手術
神経圧迫解除手術:局所麻酔下手術

予防

 (1) 肥満による足への負担が増えないようにする。

Page top