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診療内容

足根洞症候群

 足根洞症候群とは、足根洞と呼ばれる踵骨と距骨を隔てている溝の部分に炎症や痛みがあり、足首の不安定感を伴う病気である。足首を捻挫したまま放置していたり、捻挫を繰り返した後に発症しやすく、足首の外側に広範囲で痛みが生じるのが特徴である。また、外くるぶしのすぐ下辺りを押すと痛みが強まる。

原因

 足根洞症候群の原因は、捻挫したままの放置、捻挫を繰り返すことの他にランニングや歩行時の継続的な負担によって骨にズレが生じることなどが挙げられる。 

症状

 足根洞症候群の症状は、足首の外側の痛み、特に外くるぶしのすぐ下を押すと痛む圧痛も見られる。また、足首の関節が不安定な感じがする、場合によってはスネやふくらはぎまで痛みが延長してくることもある。 

診断

 主に症候診断であり、足根洞部外側の圧痛と洞内への局所麻酔薬の注射の効果などから総合的に判断する。足根洞外側開口部の疼痛があり、同部位への局所麻酔薬注射が著効する。 足関節に機械的不安定性を認めないが後足部に不安定感を認める。腓骨筋群が抑制されており、足根洞へ局所麻酔薬注射後に抑制が解除される。距骨下関節造影において足根洞に沿った滑膜レリーフが消失する。

治療

(1) 保存療法
 足の過内反や過外反をコントロールするためのオーダーメードのインソールを履くように指導を行う。自宅でも、痛みがある場合、安静にする、患部を冷やす、インソールを使用するなどを実施する。診断を兼ねて足根洞内へ局所麻酔薬とステロイド薬を外側から注入する。効果のある場合には必要に応じて注射を繰り返す。不安定板などを用いて、腓骨筋の協調訓練や筋力訓練を行う。保存療法で70%以上の症例は完解する。
 
(2) 手術療法
 足根洞内への局所麻酔薬注射が有効であるが、効果の持続性が乏しい場合に手術を考慮する。足根洞内の靭帯を除いた外側廓清術を行う。距骨滑車外側縁の1cm前方から後下方に向かう約3cmの皮膚切開を加える。距骨脛靭帯から骨間距踵靭帯にいたる間の、主に脂肪組織とそれに含まれる滑膜を切除する。手術後は1週間の下肢ギプス固定ののち、弾性包帯固定にして荷重を許可する。 

予防

 足の過内反や過外反をコントロールするためのオーダーメードのインソールを履く。 

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