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診療内容

外骨腫

 外骨腫の正式名称は「骨軟骨腫」といい、全身の骨に発生する頻度の高い良性の骨腫瘍である。単発性と多発性があり、70~80%は単発性で、遺伝性の疾患である。正常な骨の上に骨のような突起が形成される。多くは無症状であるが、中には痛みを生じたり関節の変形や四肢長差を生じたりすることもある。通常は滑らかだが、磨り減ったり割れたり、他の骨や靭帯、腱、神経にあたり痛みを伴うことがある。外骨腫の発生部位としては、大腿骨と下腿骨が50~60を占めるが、他にも脊髄、肋骨、肩、手、腰、ひざ、足などに発生する。

原因

 外骨腫は骨の成長時の異常といわれている。全身の骨にはそれぞれ数か所の成長軟骨層があり、成長期の骨では骨の両端に軟骨組織が位置しており、この軟部組織が骨に変化してゆくことで骨全体が伸びてゆく。この成長を司っている軟骨組織が、外骨腫では本来にあるべきところから離れたところに生じ、本来の成長方向と異なった方向へ骨を作るようになったものと考えられており、通常、骨の成長が止まるとともに外骨腫の増大も停止する。 多発性外骨腫は遺伝性に生じることが多く、染色体の異常部位が少しずつ明らかになってきている。
 また、足の外骨腫でよく見られるのが、ダンス、ランニングなどで足に衝撃を受けたり、足への荷重による圧、あわない靴などが原因となるものがある。たとえば足底筋膜という足部の長い靭帯が圧、衝撃を受けると、靭帯が炎症を起こす(足底筋膜炎)。人体はそれを自分で治そうとして、踵の底に骨の突起ができる(踵部外骨腫)。きつい靴を履くことによって踵の後ろに圧がかかると踵後方に外骨腫ができる。

症状

 外骨腫には症状のないことが多く、気づかない人もいる。しかしこの骨の突起が他の骨や組織を圧迫すると、筋肉や腱が摩擦し、次第に組織が傷つくことがあり、これが腫れ、痛み、裂傷などを引き起こす。足部の外骨腫は、その突起に上で組織が厚くなり、胼胝、魚の目の原因にもなる。

診断

(1) 検査
 レントゲン検査:外骨腫は普通レントゲンで確認できる。しかし、外骨腫の有無を確認するためだけにレントゲン撮影をすることはまれで、外骨腫に関連した他の疾患(関節炎など)の検査のためにレントゲン撮影した際に外骨腫が目視できることが多い。

治療

(1) 保存的治療
 ① 痛みや他組織へのダメージがない限り、外骨腫の治療は通常必要はない。
 ② 外骨腫の原因に対する治療には、関節への圧を減らすための体重減量、踵部や足底のストレッチがある。足底筋膜炎には超音波療法やマッサージ療法を行う。
 ③ 外骨腫の症状に対する治療には、安静、冷却、ストレッチ、イブプロフェンなどの非ステロイド抗炎症剤投与がある。
 ④ 靴の変更(除圧サンダル)、インソール。装具なども効果がある。
 ⑤ 外骨腫が胼胝、魚の目を引き起こしている場合は、その場所にパッドの使用や、靴の変更をする。
 ⑥ 胼胝・魚の目の症状が悪化した場合は足専門外来にて治療をする。
 ⑦ 外骨腫による障害が続く場合はコルチコステロイド注射をして痛みや近隣組織の炎症を抑えることもある。

(2) 外科的治療
 ① 保存的療法でも症状が軽減しない重度の時は、外骨腫そのものを外科手術によって切除する。

予防

 極端にきつい靴で指が常にすれているなどの刺激、外傷を避ける。

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