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診療内容

モートン病

 槌趾変形がある場合や中腰の作業、ハイヒールの常用などで趾の付け根の関節(MP関節:中足趾節関節)でつま先立ちをすることによって、足趾に行く神経が中足骨間を連結する靱帯(深横中足靱帯)のすぐ足底部を通過するため、この靱帯と地面の間で圧迫されて生じる神経障害である。圧迫部の近位には仮性神経腫といわれる有痛性の神経腫が形成されます。中年以降の女性に多く発症します。

原因

中腰の作業やハイヒールの常用など、つま先立ちをする格好が長時間続くと起こりやすくなります。槌趾変形(マレット指)がある場合にも同様な姿勢で生じやすくなります。

足指の中足骨は深横中足靭帯によってつなぎ止められていて、その間を指神経と呼ばれる感覚の神経が通っている。指神経は正式には「固有底側指神経」という。第3趾、第4趾の間には指神経が交錯して神経腫がある。モートン病は神経腫が圧迫されて出るものもあるが、多くは滑液包と呼ばれるクッションが繰り返される刺激によって炎症を起こし、指神経を圧迫することで足の指の裏が痺れる。

足の指の間には指神経が通っており、細い神経なので少しの力で圧迫されてしまう。体重がかかり足の横アーチがつぶれてしまうと、支える力を緩衝する滑液包との間で指神経が圧迫され足の裏の痺れが生じる。つまり、繰り返し衝撃が加わることや、幅の狭い靴によって横アーチが狭くなると、指神経が圧迫され痺れが出る。

足の指の神経は指の付け根で二股に分かれ、各指の右側と左側はそれぞれ違う神経が担当している。そのため第3趾の外側と、第4趾の指の内側の部分で圧迫を受けると痺れる。この神経は感覚神経なので、指の動きが悪くなることはない。

歩行時の足の裏の体重移動では
①まず踵に体重がかかる。
②足の裏を通って足の親指の付け根に向かって体重が移動する。
③親指の付け根からそれぞれの指に向かって体重移動して、力が抜けていく。
ところが、幅の狭い靴を履くことや、ハイヒール、足の動きが制限されるような靴を履くことでなどで、十分にスムーズな体重移動ができず、一箇所に圧がかかってしまう。また、外反母趾や、扁平足があると、親指側で蹴ることが無くなり、足の②と③の体重移動が一箇所に移動してしまい、滑液包炎になり、指神経を圧迫してしまう。

症状

(1) 痛み
 足指の付け根から指先にかけて痛みを感じる。靭帯が圧迫されたことによって神経に腫瘍ができている場合には、そこから強い痛みが引き起こされる。電気が走ったような痛みや、焼けるような灼熱痛などと表現されるほど激しい痛みを感じることがある。人によって痛みの程度は異なりますが、強い痛みを感じるケースがほとんどです。足の指先からひざまで痛みが広がることもある。

(2) しびれ
 足指の付け根から指先にかけて、しびれを感じます。人によってはピリピリ、ビリビリ、チクチクなど、感じ方は異なる。

(3) 知覚障害
 しびれを感じるところに知覚障害が起こることもある。刺激を与えられても感覚があまりないだけでなく、麻痺(まひ)してしまうケースも見られる。

(4) 腫れ
 神経腫ができた部分が腫れることがある。靴を履くと腫れが悪化しやすいので注意が必要。

診断

 障害神経の足趾間に感覚障害があり、中足骨頭間足底に腫瘤と同部のティルネルサイン(神経傷害部をたたくとその支配領域に疼痛が放散する)があれば診断は確定できる。また、足趾を背屈するか、つま先立ちさせるなどで痛みが強くなる。確定診断には、レントゲン検査、筋電図検査、MRI検査、超音波検査などを必要に応じて行う。

治療

(1) 保存的療法
 ① 所の安静:靴の正しい選び方や、足に衝撃がかからないような姿勢、歩き方などの指導。
 ② 足底挿板:足底板で足指の骨に圧力がかからないようにする。
 ③ 運動療法:足指の関節を曲げ伸ばして循環を促す。また、足の形を正常に保つために筋力の低下を防ぐ必要もある。足のストレッチ、タオルを足の指で手繰り寄せるタオルギャザーといわれる運動、足の指でのじゃんけんなどが有効。
 ④ ステロイド注射:モートン病の症状を軽くするにはステロイドの注入が有効とされている。

(2) 手術療法
 保存的療法で効果が得られない場合には、手術を検討する。
 ① 神経剥離:神経を圧迫している靭帯を切り離し、神経周囲を剥離する。
 ② 神経腫摘出:神経種が大きく硬く成長している場合には、神経種を摘出する手術を行うこともある。

予防

(1) 自分の足に合った適切なシューズを履く。
(2) 構造的には、過回内がモートン病を引き起こす原因のひとつと言われている。シューズと矯正用インソールで改善していくことがモートン病の予防につながる。

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