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診療内容

イボ(尋常性疣贅)

 もっとも多くみられる“普通のイボ”。小児及び若い成人に多くみられ、自覚症状はほとんどみられない。

原因

 ウイルスは皮膚の微小外傷から侵入し、角化細胞に感染する。角化細胞の分化に伴ってウイルスの複製が進み、顆粒層で成熟ウイルス粒子が完成する。そして落屑とともにウイルス粒子が放出され、他の部位へ感染する。

症状

 小児の手足背や指趾に好発する。潜伏期間は1~6か月で、小丘疹として初発し、増大するとともに疣状に隆起して数㎜~数㎝大まで至る。
 単発性のこともあるが多くは多発性であり、集簇融合して局面を形成することもある。自覚症状はほとんどない。ウイルスのタイプ、感染部位により以下のような特徴的な臨床診断名が付されているものがあるが、基本的にはすべて尋常性疣贅である。

(1) 足底疣贅
 足底に生じ、あまり隆起をきたさず角化性病変を形成する。胼胝や鶏眼に類似するが、表面の角質を削ると点状出血をきたす点で鑑別可能である。融合して敷石状になったものをモザイク疣贅という。

(2) ミルメシア
 手掌足底に生じるドーム状の小結節。噴火口状の外観を呈し、発赤や圧痛を伴うことが多い、足底疣贅の一種である。

(3) 色素性疣贅
 尋常性疣贅の臨床像に黒色調の色素沈着を伴ったもので“くろいぼ”とも呼ばれる。

(4) 点状疣贅
 白色点状角化病変が手掌足底に多発する。

(5) 糸状疣贅
 顔面や頭部、頚部に生じる尋常性疣贅の一種で、直径数㎜の細長く伸びた小突起。

病理所見
 表皮では過角化や不全角化、顆粒層肥厚などを伴った乳頭状表皮肥厚を認める。また、顆粒層などに空胞細胞や粗大化したケラトヒアリン顆粒をみる。このような細胞の変化はHPV感染に特徴的であり、コイロサイトーシスと呼ばれる。

診断

 一見ウオノメのように見えるが、表面がザラザラしていることから診断できるが、ウオノメと間違えて長年放置して悪化させることもある。ダーモスコピー(ダーマスコープ)を使い診断することもある。特殊なウィルス性イボとして,手足に痛みが伴うイボ(ミルメシア)、顔などに多発するイボ(青年性扁平疣贅)や陰部にできるイボ(尖圭コンジローマ)などがある。

治療

(1) 保存的治療
 ヨクイニン(ハトムギ種子抽出物)内服、活性型ビタミンD3外用、モノクロル酢酸外用、グルタルアルデヒド外用、ブレオマイシン局所注射なども行われる。 経過中に炎症反応を生じて、自然治癒することがある。

(2) 外科的治療
 主に、液体窒素による凍結療法を行う。手掌足底など凍結療法の効果が不十分になる部位では、外科的切除や炭酸ガスレーザーによる焼却も行われる。

予防

無理に取ると正常な皮膚に傷がつき拡大、増殖することがあるためいじらない。

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