足の診療所トップページ > 診療内容 > 種子骨炎

診療内容

種子骨炎


種子骨炎(しゅしこつえん)とは、第1中足骨頭下部の種子骨における炎症であり、疼痛が生じる。種子骨は腱の中に含まれた二つの小さな骨で、内側を脛側種子骨、外側を腓側種子骨と呼ぶ。関節運動の支点となり、腱の摩擦や圧迫力を和らげ、また、腱の牽引力方向を変えさせるなどの機能を持っている。内側種子骨のほうが障害の頻度が高い。

原因

種子骨は体重負荷で強い力を受け、炎症を起こす。
(1)足の構造が原因
足のアーチが高い人はつま先付近に荷重がかかるため炎症が起きやすくなる。
種子骨の大きさも関与していると考えられる。
(2)スポーツが原因
ジャンプやダッシュのようなつま先をつく動作を繰り返しする種目(ダンスや陸上の短距離・長距離・跳躍種目、バスケットボールなど)は種子骨が炎症を起こしやすい。
また、空手や剣道など踏み込みの多い種目にもよく見られる。
(3)着用する靴が原因
クッション性の低い靴やハイヒールは種子骨への負担が大きくなるためリスクが高くなる。また、サイズが合わない靴を履いている場合も種子骨への負担が大きくなる。

症状

歩行痛や荷重痛で症状が進むと、日常生活での動作や短い距離を歩くだけでも痛みを感じるようになる。ときに軽度の熱感および腫脹、発赤を引き起こすことがある。母趾球を押したり、足の親指を上に反らせたりすると痛みが増す。

診断

足および第1趾を背屈させた状態で、検者は中足骨頭を視診し、各種子骨を触診する。圧痛は1つの種子骨(通常は脛側種子骨)に限局する。角質増殖性の組織は、疣贅または鶏眼が痛みを引き起こしていることを示唆する。炎症により第1中足趾節関節周辺に腫脹が生じる場合、痛風および感染性関節炎を除外するために通常は関節穿刺が適応となる。骨折、変形性関節症、または転位を疑う場合、X線診断を行い、種子骨の形状や位置関係、分裂の有無を確認する。単純X線では曖昧である場合、MRIを行うことがある。

治療

(1)保存的治療
かかとの低い靴、クッション性の高い靴を履く、種子骨部にクッション材を入れるなど種子骨への圧力を軽減させる。症状の軽減にステロイド/麻酔薬溶液の局所注射を行う場合もある。
(2)外科的治療
種子骨摘出術

予防

親指を常に曲げていなければいけないスポーツ、姿勢をなるべく避ける。

Page top