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診療内容

変形性足関節症

 変形性関節症とは、クッションである関節内の軟骨がすり減っている状態をいう。関節に痛みが生じ、あらゆる活動が困難になる。変形性関節症は手や足、背骨、腰、膝など身体のあらゆる部分の関節で発症し、足関節に発症した場合は変形性足関節症となる。外傷や関節炎によって発症することもあるが、明らかな原因がなく発症することもある。  変形性足関節症では、関節の軟骨がすり減っている上に荷重がかかることにより、激しい疼痛が出現する。女性に多く、我が国では内果(うちくるぶし)側の関節面から変形することが多くみられます。一度すり減ってしまった軟骨は元には戻らないため、それ以上変形が進まないように心がける必要がある。

原因

 軟骨が磨耗することが原因と考えられ、軟骨は徐々に薄くなり、骨はそのクッションを失うため、次第に骨同士が当たるようになって関節の痛みと炎症を起こす。  捻挫や骨折などの外傷により生じる場合や、足関節がゆるい場合、感染などを伴って生じる場合、明らかな原因がない場合などもある。

症状

 症状には以下のようなものがある。
(1) 関節の痛み(歩行時に憎悪)
 軟骨がすり減り、骨が変形したりすると、骨と骨がぶつかって滑膜に炎症が起こり、関節周囲の筋肉や腱などに炎症が起こって痛みを感じるようになる。痛みが起こりやすいのは、関節に負荷がかかる時、関節を動かした時であるが、最初のうちは安静にすることで治まるが、病気が進行するにつれて安静にしていても治りにくくなる。

(2) 関節周囲の腫れ
 滑膜に炎症が起こると、関節液が異常にたまった場合に腫脹が起こる。一般的に「関節に水がたまった」と言われるのがこの状態であり、変形性膝関節症などによくみられる。

(3) 関節拘縮

(4) 足関節の変形
 軟骨がすり減り、骨への衝撃が大きくなると、骨棘(こつきょく)という突起ができたり、骨が硬くなったりする。例えば、変形性膝関節症では、膝関節が変形しО脚になったり、変形性股関節症では左右の足の長さに違いが現れたりすることもある。

・重症度
 自分で湿布を貼ったり、サポーターで固定したりしても痛みが取れない場合は、整形外科への受診をすすめる。整形外科では、立って体重をかけてX線を撮り、関節内の軟骨のすり減りの程度を調べて、重症度(進行度)を診断する。
初期(第1期)には関節の縁に骨のトゲができるが関節軟膏が存在している。それが徐々に内側から軟骨がすり減って(第2期)、関節のすき間が狭くなる。
 さらには軟骨がなくなって、軟骨の下の骨と骨が接触(第3期)し、動くとゴトゴトと雑音がするようになる。最後は関節全体の軟骨が消失して骨と骨とが全体的に接触(第4期)し、痛みが強くなる。

診断

 医師が足を検査し、関節の腫れや可動域制限、動きによる痛み、足関節不安定症などをチェックする。関節の変形や隆起をチェックすることもある。レントゲン撮影にて関節の隙間が狭くなっていることを確認し、その程度、評価を行う。また、関節の状態をより詳しく調べるほか、他の病気との区別のために、MRI検査やCT検査などの画像検査が行われることもある。

以下の症状が認められた場合、変形性足関節症と診断される。
(1) 足関節に痛みを感じ、歩行時に増強する。
(2) 足関節が晴れ、外観上、内反や外反の変形を認める。
(3) 足関節不安定性を認める。
(4) 足関節のレントゲン撮影にて、関節の隙間が狭くなっている。

治療

(1) 保存的治療
 ① 理学療法
  まずは、運動にて筋力を上げる。運動で安定性や関節の代謝を改善し、怪我を予防する。
 ② 装具
  動きを制限し関節をサポートして歩行時の痛みを緩和し、更なる変形を予防する。
 ③ インソール
  オーダーメイドのインソールにて足のバランスを改善して、疼痛緩和をする。
 ④ 薬剤
  消炎鎮痛剤を服用して、痛みと炎症を軽減する。症状の緩和のため、場合によってはステロイド薬を投与することもある。
 ⑤ 関節内注射
  抗炎症薬の注射を打つこともある。

(2) 外科的治療
 ① 外科的手術が必要なとき
 症状が著しく悪化し、非外科的治療で改善しない場合は外科的手術を検討する。かなり進行しているときは外科的手術しか方法がないこともある。手術の目的は、痛みの軽減と機能改善である。

・遠位脛骨骨切り術
 脛骨(すねの骨)を切り、関節の傾きを矯正して関節を安定化させるために行う。それほど変形が進んでいない場合に行う。

・足関節固定術
 進行した症例に用いられる。足関節を固定する術であるが、周囲の関節が動くことで日常生活は十分に可能になる。安定性が得られるため、運動や農作業に従事する方に用いられることが多い。

・人工足関節置換術
 進行した症例に用いられる。人口の関節で置換することで可動域が温存されますが、人工関節の耐久性には限度がある。可動域の温存によって、手術後のリハビリがスムーズに行える。

予防

(1) 歩き始めや長く歩くと足関節が痛む場合は、この病気を疑い湿布を貼付したり、鎮痛剤を服用する。
(2) 若い時から、よく捻挫を起こし足関節が痛む場合もこの病気を疑う。
(3) 整形外科で足関節症を言われたら、まずは体重を減らす。
(4) 靴の中に入れる中敷きを作成してもらう。
(5) 足関節の周りの筋肉を鍛える。

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