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診療内容

ハイアーチ

ハイアーチとは土踏まずが高い状態を指し、凹足や甲高とも呼ばれる。足の状態としては回外(踵の骨の軸が外側に傾く)の動きであり、痛みや変形の原因になることがある。ハイアーチは体重の分布が均等ではなく、足指の付け根の部分(中足骨骨頭)に高い圧がかかるため、その部分に胼胝や痛みを生じることがある。特に小指(第5趾)の付け根が痛むことが多い。
ハイアーチは関節の動きが制限されることで地面からの衝撃吸収をうまくできず、足指の変形や足底筋膜炎などの痛みを引き起こしやすいと言える。また、靴選びに苦労することが多く足に合わない靴を履くことで症状の悪化を招いてしまうことがある。

原因

〈内的要因〉
(1)生まれつきの足の形(骨格構造の遺伝)
(2)一部の内科的疾患による足の症状

〈外的要因〉
 ハイアーチは遺伝によるものが多いが、ハイヒールの常用などの生活習慣が原因となることもある。

症状

見た目の不自然さだけでなく、アーチが高く衝撃吸収能力が弱いことで色々な症状を引き起こす。

(1) 体重を踵や指足趾の付け根(MTP関節)で支えるので、その部分に圧力や摩擦が加わることで大きくて厚い胼胝ができやすくなる。
(2) アーチがクッションとしての役割(衝撃吸収)をうまく果たせないため、足部に大きな負担がかかる。前足部に負担が強くかかり,足底側が痛くなるものを中足骨骨頭痛という。後足部に負担が強くかかると,踵の骨に踵骨棘(しょうこつきょく)というトゲができたり,痛みを生じると足底腱膜炎になる。
(3)
① 吸収できない衝撃は膝や腰にも負担をかけ,腰痛の原因になることもある。
② ハイアーチはアキレス腱が短縮していることも多く,ふくらはぎや足の裏が疲れやすくなり、足がつることも多い。

治療

治療はインソールによる圧分散やアキレス腱のストレッチなど保存的療法が基本となる。改善しない場合には手術が検討され、足底筋膜や中足骨を切る外科的手術が行われる。

(1)保存的治療

①装具〈足底板治療〉
ハイアーチに合わせた足底装具を着用することでアーチをサポートし、足裏にかかる圧を分散させる。病的症状が強い場合、手術により足の骨格構造を回内位に矯正する。
②プロテクターやシリコン型を使い靴での圧迫部を保護し痛みの軽減をはかる。
③足底の筋力をつける。

(2)外科的治療
 手術:足の裏の腱を切る。改善されない場合、中足骨を切ることもある。

予防

正しい歩き方をすることで、ハイアーチによる痛みを予防することがは可能かもしれない

(1)目線は15cm前方に置く
(2)頭をふらずにあごを引く
(3)肩の力を抜く
(4)背筋を伸ばす
(5)膝は曲げたままでなく伸ばす

これらを意識しながら、かかとから着地して足裏全体を床につけ、つま先で蹴り上げるように歩くように指導を行う。これはハイアーチの予防だけでなく軽い腰痛なども改善する。(当たり前の歩き方であるが再確認する)

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