足の診療所トップページ > 診療内容 > 内反小趾

診療内容

内反小趾(ないはんしょうし)

内反小趾とは、テイラーズバニオン、バニオネットとも呼ばれ、足の小指の付け根にある第5中足骨が肥大する疾患である。中足骨は足にある5本の長い骨のことで、小指にある中足骨の頭(つま先側の先端)で肥大の起こるのが内反小趾の特徴である。内反小趾は親指側で起こる外反母趾ほど一般的ではないが、どちらも症状と原因は類似している。
                 

原因

 内反小趾ができる原因は遺伝による足の機械的構造の異常が多い。また、踵(かかと)周りの骨格の崩れがつま先の骨に連鎖してゆくことがある。踵(かかと)周りの骨格が崩れると、土踏まずが低くなり、骨格全体が潰れ、足の甲から先が広がっていくような現象が起こる。この状態を「開帳足」(かいちょうそく)という。第5中足骨が外側に向き、その上の小指は内側に動く。これによって足の外側に突起ができ、靴があたると痛むようになる。内反小趾が実際は第5中足骨の頭で起きた外骨腫(骨のこぶ)である場合もあり、このこぶができる主な原因は遺伝である。いずれの原因においても、内反小趾は幅の狭い靴を履くことで摩擦と圧が続いて刺激される。つま先部分がきつい靴をはくと、変形は更に悪化する。

症状

内反小趾は、小指の付け根がでっぱり、合わせて小指付け根の側面や底部に角質が硬くなるタコができることが多く、靴との接触や肥大部分が靴と摩擦し、皮下の軟部組織を刺激して炎症を起こすこと、患部の発赤、腫れ、痛みなどが出現する。ほとんどの場合、内反小趾がある足には外反母趾も認められる。

1.小指の付け根に痛みがある
2.靴を履くと痛みがある。
3.小指の付け根に腫脹や発赤がある。
4.小指の付け根の側面や底面にタコが出来ている。

診断

突起がはっきりと目に見えるため、内反小趾は容易に診断が可能である。

(1)視診

①足の小指が親指側に曲がっている。
②足の小指の付け根が出っ張っている。
③足の小指の付け根の周りにタコができている。

(2)【検査】足部レントゲン

①原因と変形の範囲を知るためにレントゲンを撮る。
②第4.5中足骨間角、内反小趾角の角度測定し異常の判断指標とする。

治療

(1)保存的治療

【疼痛緩和】
①靴の調整:幅の広い靴に変える(患部を圧迫し疼痛の原因となっている)。フィットしたつま先の広い靴を選びハイヒールは避ける。
②パッドの貼付-突起部に内反小趾用パッドやジェルパッを使用し疼痛軽減する。
③ 内服薬:イブプロフェンなどの非ステロイド抗炎症薬を内服することで、痛みと炎症を鎮める。
④ 注射療法:コルチコステロイドを注射して関節付近の組織の炎症を治療する。
⑤ 氷で冷却:アイスパッドをあてて痛みと炎症を軽減する。氷は皮膚に直接あてずに、タオルでくるむ。

(2)外科的治療

保存的治療を実施しても痛みが持続する場合、外科手術を考慮する。内反小趾の外科手術は極めて成功率が高い。レントゲンで見た変形の度合い、年齢、活動レベルなどを考慮し、適切な手術を選択する。術後から治癒までの期間は手術の種類によって変わる。

予防

①幅の広い靴の選択:幅の狭い、フィットしない靴は足指に圧がかかるので避ける。
②足底板の使用:開帳足に対して、足底板により横アーチを上げることで中足骨列全体の広がりを抑えることができる。
③サポーター:足の指を開かせ、足裏のアーチを再生させる。
④テーピング:足指開きテープを使用し内反小趾や外反母趾の関節軸が矯正される。

Page top